Foreign Window - Spain
Personal work, Water color
2022
MOUNT tokyoさんで開催されたグループ展「Good morning #2」に合わせて、4つの国の朝の窓辺の風景をテーマに描きました。
以前から好きだった窓というモチーフと、民族文化を合わせ描いた作品群です。
各国の建物の魅力や、情景の美しさを意識して描いています。
こちらは、スペイン、バルセロナにあるサンタ・エウラリア大聖堂の中庭をモチーフにした1枚です。
バルセロナの教会というと、サグラダ・ファミリアの印象が強いと思うのですが、
地元の方にとっての大切な大聖堂として親しまれているのが、このサンタ・エウラリア大聖堂(Catedral de Barcelona )なんだそう。
卒業旅行で初めて訪れたバルセロナ。
泊まっていた宿の程近く。事前に調べた観光名所には書かれていなかったけれど、
ふらりと立ち寄ってすっかりと魅了されてしまった、大好きな場所です。
正面から見た外観はまるでディズニー映画に出てきそう。
屋内も遥かに高い天井と、数々の装飾に彩られて荘厳な雰囲気なのですが、
その裏側にひっそりと、とても静かで、木々から漏れるひかりが一番の彩のような、
美しい中庭がありました。
13羽のガンがプールのそばでのんびりと過ごし、背の高い南国の木々がすっと天まで高く伸びて木漏れ日を落とす。
心地の良い風の通る庭を、石造りの回廊がぐるりと囲む静かな場所です。
こんな所に日々通うことができる人たちが羨ましい、と心から思った、本当に印象深い場所でした。
大抵の大きな教会は入場料があったり、
荷物チェックが欠かせない中、ここは昼間のピーク時以外は開放されて、
誰でも自由に出入りができて、
本当にその地に暮らす人たちの場所なんだなあと思って、それもまたとても良いなあと思っています。
バルセロナは本当に建築が面白く、ガウディももちろん素晴らしいのですが、
街を歩いているとザ・ヨーロッパな雰囲気の中にイスラムや中国の香りが漂っていたり、現代っぽさと原始を思わせる荒々しさがすぐそばに佇んでいたり、
とかく個性豊かで飽きない土地だなあと思っています。
展示では、このバルセロナの旅で持ち帰った新聞をパッケージにしてポストカードセットを販売しました。