ある建築家の庭

Personal work, Water color , pendrawing

2025

泥でできた建造物の上に、ふたりの人物が座っています。一人はマリの女性で、手に三角定規を持った建築家のようです。もう一人は赤髪を三つ編みにした人物で、彼女の話を聞いているようです。建物の周りにはサボテンが生えています。イラストレーターの久米火詩による個展『小さくも広大なる世界』のために描かれた作品です。illustration by hiuta kume

 

泥でできた建造物の上に、ふたりの人物が座っています。一人はマリの女性で、手に三角定規を持った建築家のようです。もう一人は赤髪を三つ編みにした人物で、彼女の話を聞いているようです。建物の周りにはサボテンが生えています。イラストレーターの久米火詩による個展『小さくも広大なる世界』のために描かれた作品です。illustration by hiuta kume

 

個展「小さくも広大なる世界」のために描いた1枚です。

人物や土地のイメージは、アフリカのマリ。後ろに並ぶ建造物は、穀物蔵だそうです。
このトゲトゲが突き出した不思議な形、何かに似ていると思いませんか?
絵のアイディアを練っている時、この穀物蔵の写真を見て、まるでサボテンみたい!と思い、これを描こう、と決めました。

ところがアフリカには、サボテンって自生していないんですね。南米の植物なんです。
でもやっぱり一緒に描きたい、ということで、
であらば「自国の建物に似ている植物を面白がった建築家が、自分の庭で育てていることにしよう」と思い至り「ある建築家の庭」と名づけました。

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愛蔵品展 - Animals